医療脱毛といえば、気になるのが施術時の痛みですよね。最近では痛みを抑える機能がある医療脱毛機器が普及しているものの、それでも痛みに弱い方は不安なはず。
そのような方に向け、多くのクリニックが麻酔を導入しているのをご存じですか?
今回は、意外と知らない「医療脱毛の麻酔」についてご紹介します!
医療脱毛の痛みと麻酔
まずは医療脱毛の痛みについてです。よく「輪ゴムで弾かれた程度」と表現されますが、痛みの感じ方は本当に人によって異なるんですよね。
患者さまとお話ししていても「全然痛くなかった」「思っていたより刺激があった」など、感想はさまざまです。
中には「腕は大丈夫だったけど、VIOは痛みを感じた」という声も。そうなんです! 痛みの感じ方は部位によっても違って、VIOや顔、脇は痛みを感じやすいのです。
そのような痛みを軽減する手段のひとつが麻酔なんです!
麻酔が使えるのは医療脱毛だけ!
麻酔は医療行為にあたるので使用できるのは医療機関だけ。エステ脱毛や美容脱毛を行うエステサロンでは使えません。
以前、患者さまから「医療脱毛が痛くてエステ脱毛に変えたけど、今度は効果に満足できなくて……どうしたらいいですか?」と相談されたことがあります。
痛みの軽減と効果のどちらかを取るかというお悩みですが、両方取ればいいんです!麻酔を使って医療脱毛を行えば、痛みを軽減しながら、確かな効果も得られますよ。
医療脱毛で使われる麻酔の種類
医療脱毛に使われている麻酔は、主に麻酔クリーム(表面麻酔)と笑気麻酔の2つです。それぞれの特徴をご紹介しましょう。
麻酔クリーム(表面麻酔)
痛みを抑えたい部分に塗る局部麻酔です。有効成分のリドカイン(シオロカイン)が浸透することで皮膚の感覚が一時的に麻痺して、痛みが感じにくくなります。麻酔の効果があらわれるまでは、およそ20〜30分かかります。大阪梅田・心斎橋・天王寺フェミークリニックでもご用意していますので(有料)、お気軽にお申しつけください!
笑気麻酔
鎮静・心痛作用のある亜酸化窒素(N2O)を含むガスを吸入する麻酔です。麻酔クリームのように時間はかからず、数分でお酒を飲んだときのような“ぼんやり状態”になり、痛みが感じにくくなります。とてもリラックスした状態になるので、そのまま眠ってしまう方もいるとか。「ガスを吸引する」と聞くと、ちょっと不安ですよね。でも、歯科治療ではお子さまにも使われている麻酔なんですよ。
※大阪梅田・心斎橋・天王寺フェミークリニックでは取り扱っていません。
麻酔クリーム | 笑気麻酔 | |
---|---|---|
特徴 | ・痛みを抑えたい部位に塗って、皮膚の感覚を一時的に麻痺させる ・さまざまな照射治療に用いられている | ・鎮静・心痛作用のあるガスを吸入し、ぼんやりとした状態にして痛みを感じにくくする ・子どもの歯科治療などにも用いられている |
効果が出るまで | 20〜30分 | 数分 |
当院での取り扱い | ○(有料) | × |
副作用 | ・赤み、かゆみ、湿疹、吐き気、頭痛、めまい、倦怠感 | ・吐き気、頭痛、使用後のふらつき・めまい など |
注意事項 | ・有効成分リドカイン(シオロカイン)アレルギーの方は利用できない可能性がある ・1回の使用量が決まっているため、全身脱毛などの場合、一番痛みが出やすい部位に使用することが多い | ・妊娠中の方は使用できまない ・特定の既住歴(喘息、気胸など)がある方は使用できない場合がある |
麻酔をするメリットとは?
続いて、医療脱毛を受けるときに麻酔を使うメリットをご紹介します。
痛みを軽減できる
麻酔を使う一番の理由は痛みの緩和です。医療脱毛は、よく「我慢できないほどの痛みではない」と言われます。ただ、繰り返しになりますが、痛みの感じ方はそれぞれ異なります。ご自身が不安だったり、施術をしてみて痛みを感じたりしたなら、我慢しないで麻酔を使うことをおすすめします!
レーザーの高出力を保てる
医療脱毛は、レーザーの出力によって痛みの感じ方が変わります。一般的に、痛みが強い場合はレーザーの出力を下げて対応します。そうすると脱毛効果まで低くなる可能性が高まります。そのようなときに麻酔を使えば、レーザーの高出力を保つことができますし、脱毛効果もしっかり得られます!
医療脱毛で麻酔を使う人は多いの?
ここまで医療脱毛の麻酔についてご紹介してきました。ただ、実際に麻酔を使う方はそれほど多くありません。だからといって、ためらうことはありません。「痛みに弱い」「痛みが怖い」という方はもちろん、痛みを感じやすい部位を施術する方は、麻酔を検討してください。痛みが心配で医療脱毛に踏み切れないなんてもったいないですよ!
痛みの不安や麻酔についてフェミークリニックにご相談ください
大阪梅田・心斎橋・天王寺フェミークリニックでは、痛みの少ない医療脱毛を目指しています。
痛みを抑える機能が搭載された医療脱毛機器を揃え、その中から患者さまのお肌に合ったものを選定。さらに照射出力を調整したり、お声かけしながら進めたり、痛みや不安に寄り添った施術を心がけています。
もちろん、麻酔クリーム(有料)もご用意しています!
「痛みが不安で医療脱毛を始められない」「医療脱毛の痛みが我慢できなくて途中でやめてしまった」という方は一度ご相談ください! 麻酔の使用も含め、痛みの少ない施術をご提案いたします。
このページの監修医師
大阪梅田フェミークリニック 院長 小山 紗也
香川大学医学部医学科 卒業後、香川大学医学部附属病院皮膚科 入局。令和5年12月に大阪梅田フェミークリニック院長に就任。日本皮膚科学会 所属。